暑い夏の日々に思い出すのは川端龍子の「草炎」という作品。
漆黒にみえる藍色の地に金一色で盛んに生い茂る草たちが描かれています。
初めて出会ったとき、あまりの美しさに立ち尽くしてしまいました。
名もなき草たちが、眩く神々しく、静かなのに溢れる生命力、躍動感にみち、
圧倒的に美しい線にみとれ、六曲一双を行きつ戻りつ飽きず眺めてしまいます。
龍子は、「草の実」という作品も描いていて、つい先日まで山種美術館に展示されていました。
この作品には、この夏初めて出会うことができ、幸せなひとときを過ごしてきました。
なお、「草炎」は9月10日まで国立近代美術館の所蔵作品展MOMATコレクション」に出品されています!